IRC(いよぎん地域経済研究センター)調査月報2010年5月号の連載企画「素顔のニューリーダー」で弊社が掲載されました
IRC(いよぎん地域経済研究センター)調査月報2010年5月号の連載企画「素顔のニューリーダー」で弊社が掲載されました。
「人」を大事に!"一人ひとりが主役"の会社を目指して
当社は伊予灘を見渡す海岸にほど近い工業団地の一角に、本社工場を有する。
昭和57年、社長の中矢富夫氏が製函機(板状のダンボールからケースを成型する機械)の外注設計を業務とする「大和設計株式会社」を創業。平成2年に、"完璧な製品づくり"を目指して、設計・製造・制御の各部門を一体化させた当社を設立している。主に、食品全般や医薬品など、多様な業種の包装機械や物流機器の設計・製造を行う。
景気によって受注量が大きく左右され、FA業界を取り巻く環境が激しさを増している中にあって、当社は業容を拡大している。
真吾氏は、大手IT会社に約6年勤務された後、平成19年に副社長で実父の中矢富夫氏が経営する当社へ入社。次期社長として期待されている真吾氏だが、ご本人は入社間もないこともあってか、「機械は専門外、基礎である設計・製造を一から勉強中です」と謙虚だ。
当社の強みは、「設計・製造・制御を一貫して行う、業界最速の短納期」を可能にしたビジネスモデル。社員の多くが設計と営業を兼ねているため、顧客のニーズに柔軟かつスピーディに対応できる。また、外装機械に特化することで、他社の追随を許さない高性能の製品を開発。"世界最速"の機械(1分間に70ケース製函可能)を生み出した技術力への信頼は高い。納入後のトラブルが少ないことでも高い評価を得ており、リピート受注も多いという。工場内では、オーダーメイドで製造中の機械が数機あり、主に物流や食品飲料関係の企業からの受注が中心とのことだ。
売り上げの8~9割が商社経由で、FA化が進んでいない中小企業にも拡販を進めたいとのことで、さらなる商社の開拓と、自社の営業力の強化が今後の課題だ。また、取引先は関東・関西など県外がほとんどだが、技術部門の拠点は松前町にあるため、出張コストが高い、といった地理的な課題もある。対応策として、現地で"一人二役(設計・製造・制御)"を担えるよう定期的に教育を行うなど、特に若手の人材育成にも力を入れている。
将来のビジョンについては、「国内外を問わず、お客様に重宝され喜んでいただける製品を提案し、社員と喜びややりがいを共有する会社にしたい」と熱く語られる。
ご家族は奥様とお嬢様1人。連休には、お子様を連れて必ずどこかに出かけるとのこと。モットーは、「仕事にもプライベートにも自己投資する」こと。自己診断によるご自身の長所は、「何か問題に当たっても、最良の結果を導けると信じて考え抜くところ」。座右の銘は、戦国武将・武田信玄の"人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方、仇は敵"。現代にも通じる、含蓄に富む言葉に感銘を受けられたそうだ。
温厚で落ち着いた印象の真吾氏だが、柔和な中にも熱き志を感じさせるお人柄で「主役は社員」の理念のもと、これからも"人"の輪(和)を大切にした会社づくりに取り組んでいかれることだろう。
血液型はA型。